コストパフォーマンス大の合研Labのフォノイコライザー 。
もう数年前から愛用している。回路がシンプルだからか、音も良いと思っている。
以前から、もう少しパーツをグレードアップしたいと思っていたのだが、今回気分も乗ってきたので早速いじってみることにした。 最初にトランジスタを2SC1815GRから2SC1815L-GR※ローノイズ品に交換したかったのだが(手持ちはGRではなくYだったこともあり)、分解が必要なので断念。今回は、in側とout側のコンデンサを変えられないか検討することにした。コンデンサはニチコンのMUSEのバイポーラが使われている。電解コンなのだが、普通に音質もいいので自分もよく使うコンデンサだ。パッと基板を眺めてみると、OUT側のコンデンサが交換しやすそう。これをフィルムコンデンサにしてみたい。
手持ちのコンデンサに、WIMAとパナのECPUがあったので、後者を選択。
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容量は1μFだったので、これをスタックして2μFとした。
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ニチコンのMUSEを取り外し、ECPUと交換。
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ここで気をつける必要があるのだが、コンデンサの基盤側に3オーム程度のチップ抵抗がついている。1005くらいのサイズなので見失ってしまいそうだ。どうしてついているのかはわかりません。

で早速試聴。TASCAMのDR-100MK2に交換前後の音源を録音して比較してみた。
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試聴したレコードはフットルース(master sound)のA面2曲め。デニース・ウィリアムズのLet's Hear It For The Boy。
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何回か聞いて比較してみる。パッと聞いところでは、あまり変化なし。だが、コーラスが重なる部分とかバックのギターの音に着目すると、分解能が向上して前に出てきている。何回聞いてもそんな印象。

他に、TOTOのロザーナやドナルド・フェイゲンのNIGHT FLYも試聴。なんというか前後感があって、立体的に音が聞こえる。なかなか良い感じだ。
どれくらい変化があったかはわからないが、少なくとも現状は満足できるレベルにあると思う。

フィルター回路の抵抗をビシェイに交換するともっと変化するのだろうが、あまり弄るのはやめておこう。