ビリージョエルのアルバムは、SterlingのTed Jensenによるマスタリングとカッティングが多い。しかしこのThe Strangerは、MasterdiskでしかもBob Ludwigによるものである。
Stranger_RL3
経緯は分からないが、ストレンジャーはSterlingとMasterdisk刻印の2種類が存在するようだ。

自分が保有しているこの盤、重大な欠点がある。全体のプチプチノイズは、超音波洗浄でほとんど取れたのだが、4曲目の冒頭で針飛びのリピートが生じる。針飛びの場所は大体この位置。
Stranger_RL1

ここを顕微鏡で見て見ると・・・

Stranger_RL2
音溝が重なっている。おそらく音溝がものすごく接近しているカッティングで、調整の悪いシステムで再生したためにつながってしまったのだろう。

残念!。これでは修復できまい。
しかし、メジャーな曲の部分は無事でいい音で鳴っていることや、確か500円くらいで手に入れているからまあいいだろう。

ちなみにSterling盤はハーフカッティングのものを保有している。SONYのマスターサウンドシリーズだが、TJの刻印はない。TJ盤も見つけたら買おうかな。