RVG
2016年8月25日、ルディ・ヴァン・ゲルダーが逝去した。享年91歳。BlueNoteを代表とするJAZZの録音の第一人者であった。RVGがレコーディングからカッティングまでを手がけたレコードは、垂涎のアイテムとしていまでもマニアが収集を続けている。特にモノラル盤については、迫力のあるJAZZが聞けるからか人気が高く、数万から数十万の価格で取引されている。一部は投機目的のやからがいるとは思うが、長年のコレクターはシリーズをコンプリートすることを目標に買い漁っているようだ。
RVGがカッティングまで関わったレコードには、それがわかる刻印が打たれている。手書きRVG、機械刻印RVG、RVG STEREO、
VANGELDERなどいくつか種類があるようだ。自分も刻印が入ったレコードを保有しているが、STEREO盤が多いのでマニアが惚れたモノラルの音はよく知らない。しかし、刻印なしの盤と比較すると刻印のあるものは楽器の音が前に出てくる。 低音が弱いなと思われる盤もあるのだが、悪くはない。
ただ、RVGの録音は決してHiFiという音ではない。特にピアノの音はエレピアノみたいに聞こえ、現実とは随分違った音になっているように思う。この辺り、好き嫌いがあるのがわかるような気がする。
最近は、RVGがリマスターしたCDが再発され、アナログ盤が手に入れられなくても 手軽にそのサウンドを楽しめるようになった。その一方、マイケル・カスクーナが監修し、2TrオリジナルマスターテープからRVG独特のイコライジングをしない音源が企画、発売されている。アナログ盤ではMusicMatters、CDではAudio Wave Musicだ。後者はリリースが止まっている状況だが、これまでのレコード、CDとは全く別物の音質で、HiFiの領域になっている。おそらく二十数タイトルリリースされているが、RVGの自筆サインの入ったオリジナルマスターからアラン・ヨシダがマスタリング、XRCD24でCD化されている。
AWMXR0003

自分は16タイトルを保有しているが、例えばCool Struttinを聞いてみても、マスターではここまで音が入っているんだということがよく分かる。 
そういえば、最近Jazzのレコードを全く購入していない。以前は、オークションでも千円以下で買えたレコードも今はそれ以上。値段が高くなっており、CDで買ったほうがコストがかからない。以前よりコレクターに買い上げられてよい盤はなくなってきているはずだが、それより劣る盤も市場原理で値段があがってきているのだろうか。最近の再発ものはデジタルマスターでの送り出しなので、それならばデジタル音源で手に入れたほうがよい。田舎に住んでいるとレコードを探すのが一苦労。こんなときだけ東京が羨ましい。