合研labのフォノイコはお気に入りの機器だ。2万円弱の価格に関わらず、とても良い音がする。これまでいろいろなフォノイコを保有していたが、これが最高。MM用ということに限るならば、SUNAUDIOのSVPE-700CRがベスト。以前、4万円弱で手に入れ、真空管をとっかえひっかえして、チューニングした。TYPEⅢで再生させるとものすごく濃い音がした。ただ、どうしても遠くでブーンという音がしてしますことが難点だった。環境の問題(家の真上に高圧線)もあり、手放した。
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合研のフォノイコは、GK03DとGK03Asの2台を保有している。これまでこの2台を聴き比べすることはなかった。久々のお天気で部屋が明るくなったので、この2台を聴き比べしてみることにした。
音の傾向はとても似ている。作者の音の嗜好が出ているのかもしれない。違いがあるとすると、中音〜高音部だ。03Dのほうが高域が繊細に出ているように聞こえる。03Asで十分満足なのだが、03Dは細かい音で音も前に出てくる感じがする。ただし、カートリッジで印象はかなり変わるだろう。中域の押し出しが良い元気が良い音を好むのであれば、DL−103はその欲望を満足させることができる。カートリッジの傾向がよくわかるのだ。
中を覗くとすごくシンプルだ。配線は空中配線で凝っている。やはり部品点数が少ない回路の方が、音の純度が上がるのだろう。

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聴き比べは付属のACアダプタを使用しているが、少しノイズが乗っていることに気づいた。
自作24Vトランス電源:ショットキーバリアダイオード+LED電源に変えてみると、一気にノイズが減った。どうもACアダプタは選別が必要なようだ。

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久々に合研のホームページを覗くと、新しいバーションが発表されている。SATRIアンプを使ったフォノイコだ。昔5万円弱ほどでSATRIアンプを使ったフォノイコのキットが発売されていた。しかもバッテリードライブ。欲しかったのだが、当時はお金もなく指をくわえていた。やっと買えるお金がたまっても、キットがディスコン。後悔がずっとあった。
どうしようか。一度聞いてみたい。
半年くらい考えます。