自宅のJBL L220は、10年ほど前にオークションで購入したもの。出品者は悪気があるのかないのかわからないが、出品時の写真は低解像度、機種名もL220ではなくL200Sとよく分からない名前で出品していた。程度があまりよくないのと、機種名が違うことに皆警戒したのか入札もなく、7万円ちょっとで入手できた。家に届いたときは、あまりにひどい状態だった(ネームプレートもなぜがL200Sとマジックで書いてあった😓)のでかなり閉口してしまったのだが、すぐにユニットを外して、エッジを布製のものに交換、エンクロージャーも一度ヤスリで磨いてから、watokoオイルで仕上げをした。ユニットの金属部分の腐食もひどかったので、サビ取りと磨きでかなり復活、修復まで2週間程度を要した。前面のサランネットも歪んでひどい状態だったが、もう疲れて手をつけなかった(これは先日交換した旨をブログに記録済み)。
さて、残るはネットワーク周りだけである。コンデンサの交換が必要なのだが、とりあえず音もでているのでパス。ガリがひどく、回すと音がでないところもあるアッテネータに着手することにした。
L220のネットワーク、N220はエンクロージャー背面のパネルについている。数カ所のネジを外すと取り外しできるのだが、これがなかなか取れない。ドライバーを突っ込んだりしてなんとか取れたのだが、やや劣化しつつあるエンクロージャーにもダメージが・・・。
L220_1
ネットワークはこんな感じ。流石に古さを感じる。付いているアッテネーターは東京コスモスのCAT40Hなのだが、すでにディスコンと思われ、検索にも引っかからない。以前、共立電子で購入したアッテネータがあるのだが、これと同等品かもしれない(台湾製AT−40H、定格15W)。
L220_5

ここでJBLのテクニカルマニュアルを確認してみると、
L220_8
 MIDレンジは、8Ω30W、ツイーターは8Ω10WのそれぞれL−Padとなっている。これからすると定格15Wのものも使えそうだ。ただ。MIDに関しては一応もともとついているものをオーバーホールして使うことにした。
ネットワークからATTを取り外し、分解に入る。
L220_3
ここまで来るのには一苦労している。まず背面のカバーが取れない。爪を外して引っ張ってもビクともしない。ドライバーの先を突っ込んでハンマーでコンコンと叩いてやっと外れた。次に軸を取り外すのだが、これもよくわからずやっと発見したのが、つまみのところにクリップ。これをドライバーで外すとここまでたどり着ける。
L220_7
まずは、抵抗部分をアセトンで洗浄。しかし、アセトンではあまりうまく落ちず、接点クリーナーを綿棒につけて磨くことになった。中心部の金属電極は摺動部分なのでやすりで磨いて洗浄した。
L220_4
ここが抵抗に接触して導通する。黒くなっているところをやすりで磨いて、洗浄。
ここで失敗談。4つあったATTだが、一つはケース取り外し時に割ってしまった。

作業が終わりまたもとの通りに組み立て直した。ネットワークに取り付け、半田付けをし、元どおりパネルをねじ止めして完了である。ネットワークの一つはコイルが外れていたので、
L220_2

これもホットメルトで固定して動かなくしておいた。

さて、早速アンプの電源を入れてATTをグリグリしてみる。以前のようにガサガサ言わない。静かである。
音質に変化は?という点では、クリアになった印象だ。エコー感というか空間音がよく聞こえるようになった。

これで、購入してから10年がかりのL220のレストアがほぼ終了した。SP端子をどうするかということもあるが、特に問題が起こっていないのでこのままとする。
すでに発売から30年程度経過しているスピーカーだが、さすがはJBLいまだに現役バリバリに鳴らすことができる。
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