KDL-55W920Aの特徴は、4倍速のパネルとさらに16倍相当にするモーションフローXR960だろう。これを効かせると、フィルム画質も高画質なビデオ画像のようにフォーカスが合い、ぬるぬるに動いてみえる。これまでと次元の異なる映像が楽しめるのは間違いない。
しかし、使っている間にいくつか気がついた点がある。

まず、結構照度むらがあることだ。エッジLEDバックライトのせいなのかもしれないが、真っ黒な画面に文字が浮かぶと照度ムラがはっきりと現れる。すこしでも薄光がある黒画面であれば、均一な黒に見えるのだが、まっ黒に白文字の場合はかなり厳しい。それはパネルの仕様なのかもしれない。

次にモーションフローをなめらかにするとノイズがのりやすいことだ。細かいテクスチャーが移動する画面に字幕等があると、字幕のエッジが破綻し、ブロックノイズが現れる。よく見ると結構な割合でエッジが破綻している映像が見られる。
例えば
nameraka_nasi
これは、モーションフロー切。ノイズは見られない。地デジなのでもともとノイズがまとわりつくはずだが、SONYの優秀なノイズリダクションのおかげでほとんどノイズは感じられない。
そして
nameraka
 これがモーションフローなめらかにしたもの。文字の周りにノイズがまとわりつく。結構目立つのだ。この画面ではRailを写して砂利が移動していくのがみえる映像なのだが、このように細かいテクスチャーが横に移動していく場合、そこにある字幕に影響がでるようだ。

こういったノイズはDLPでは全く感じられない。ノイズはもともと感じられないし、画面の移動の際も極端な乱れは起こらない。ただし、横に流れる映像ではKDL−55W920Aにはかなわないが・・・。

この辺りは、ソースによってうまく液晶テレビとプロジャクターを使い分けていく必要があるのだが、その前に現状スクリーンの設置ができないことが悩み。それにプロジェクターを手放すことを前提にテレビを購入しているので、経済的な面が厳しい。

考えると仕事も集中できない・・・。