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ダリル・ホールの”Three Hearts In The Happy Ending Machine”(邦題ドリームタイム)を購入した。CDはアルバム発売直後に購入したものを所有しているが、劣化が進みパソコンで読み込むとエラーが連発する。
アマゾンを徘徊していると、DSDマスタリングでボーナストラック入りの限定盤が発売されている。 早速注文、翌々日には手元に届いた。

DSDマスタリングということだが、もとがアナログマスターでないとあまり意味がないと思われ今回の選択の理由にはなっていないのだが、マスターテープが適当に作られていた時代よりハイレゾが出てきた今のほうがマスタリングも しっかり行われているだろうとの期待。昔は、CDラジカセとかミニコンポに合わせたマスタリングも行われていたと思うが、最近は高性能なモバイル再生機が主流の一つになっていることから、マスタリングの良しあしもわかりやすい。そういったことをマスタリングエンジニアもやっと意識してきたのか、最近のCDは音がいい。

今回のCDをまず鳴らして気づくのが、音圧である。よくあるマスタリング手法であるが、初盤にくらべ、かなり高いレベルでCDに収められている。これだけならあまり買う意味もないのだが、音の分離、解像度なども明らかに向上している。たくさん音が聞こえるといった感じだ。ひっこみ気味だったボーカルも前に出てきて、歪感もなくクリアである。昔のような流れ作業でCDをつくっていくというようなことはやめたのかもしれない。
PD-D9
http://pioneer.jp/components/pureaudio/archives/tech_cd.html

CDプレーヤーはパイオニアの PD-D9を愛用している。電源に力の入った設計となっており、ショットキーバリアダイオード、Rコアトランスを採用、ジッター対策、ウォルフソン製のツインD/Aコンバーター(WM8741)など内容が濃い。SACDの音質はなかなかのもので、音が取り囲むように広がる。これまでCDはあまり聞いてこなかったのだが、今回のようなCDを聞くとCD部分の設計も優れていることがわかる。ためしにと自作のDACと比較してみたが、悔しいがこちらのほうがすこし音がよい。発売当時は、デザイン重視で操作性が悪い(リモコンがないと操作できない)点を指摘されていたが、現在でも買いの逸品である。中古でかなりリーズナブルな値段になっているので、もう一台予備機としてほしいところだ。